アトピー便り31:Yahoo!にて

 今日のYahoo!のトップページのトピックスの項目に「アトピー、心のケアも大切」というタイトルで産経新聞の記事が掲載されていました。非常に多くの人の目につくところでアトピー性皮膚炎についての正しい情報が流れることは大変喜ばしいことです。コンパクトながら充実した内容でした。とても参考になりました。

2012/9/12

アトピー便り30:正しい情報を

 アトピーに関する家庭医学の新刊本を本屋さんで目にする機会が以前よりずっと減ってきているように思います。アトピーの治療に関しては日本皮膚科学会でガイドラインもできて、標準治療が広く行きわたるようになり治療現場での混乱が少なくなってきたためかと思います。先日ある本屋さんの雑誌コーナーで、新聞の広告欄でもよく目にする健康情報雑誌がアトピー特集を行なっているのを立ち読みしました。その内容はあまりにも衝撃的なものでした。少なくとも10年以上時代をさかのぼったような内容で、ステロイドバッシング、脱ステロイド、最近はあまり目にすることのなくなった内容の記事でした。
 インターネットを含めてアトピーに関する情報は巷には氾濫しています。これらの情報から正しいものだけを整理していくのは大変かもしれませんが、医学的に正しいもの、アトピービジネスと関係のない情報を集めるように心がけてください。いろいろな情報で混乱されている方は九州大学医学部皮膚科学教室、日本アレルギー学会、日本アレルギー協会などのホームページのアトピー関連記事を一度ご覧になることをお勧めします。医者に対する不満から医療不信に陥っている方におかれましては、患者会(日本アレルギー友の会)のホームページを是非ご覧ください。

2012/8/21

スポーツアラカルト

  松山でのプロ野球オールスター戦から早1週間が経とうとしていますが、この間ジャイアンツは好調を維持し、愛媛マンダリンパイレーツも首位を堅持してオールスター戦が景気付けになったと勝手に喜んでいます。高校野球の松山商業の敗退、J2愛媛FCの不振など、いいことばかりではありませんが昨夜のロンドンオリンピック男子サッカーのスペイン撃破には久しぶりに心の底から感動しました。アトランタ五輪でブラジルを破った「マイアミの奇跡」の後は予選リーグ敗退に終わってしまいましたが、当時はブラジルのシュートの雨あられのなかワンチャンスのラッキーゴールで勝利したのに比べて試合内容も充実しており今度こそ上位進出をはたしてくれるのではとワクワクしています。それにしてもソフトバンクペーニャ選手のホームラン競争での場外連発はすごかった。広島前健投手のMVPも良かったけど、新人野村投手のピッチングも目に焼きつきました。もちろん巨人坂本選手のホームランにも感激しました。やはり生での観戦はいいものです。

2012/7/27

アトピー便り29:結局同じ?!

 今から20年くらい前には食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎の治療において皮膚科では食事制限をしなくても自然に食物アレルギーは治るから皮膚の治療だけで良いといった考えが主流でしたが、小児科ではきちんと食事制限をする必要があるという考えが中心でした。
 時は流れて最近では皮膚科、小児科ともまずスキンケアを含めた皮膚の治療を行なって、十分な効果が得られない場合に必要に応じて最低限の食事制限を行なうというコンセンサスのもとで治療をしています。
 ところが、最近一部の小児科で行なわれている免疫療法は少しずつアレルギーの原因となる食物を食べさせて食物アレルギーを改善させるというやり方ですが、これはとりもなおさず昔の皮膚科のやり方を理論的に進めたものではないかと思います。食物アレルギーは軽症から重症に至るまで幅広く、実際の免疫療法は即時型の重症例が中心でアトピー性皮膚炎のみで対象となることはあまりありませんが少し感慨深く感じています。  

2012/7/25

アトピー便り28:あせも?

 アトピー性皮膚炎では汗をかくと症状がひどくなることが多く、外来でもあせもができたと言われることがよくあります。長期にわたって通院しているアトピーの子どもでは、よく見るとあせもではなく、アトピーの湿しんがひどくなっているケースがしばしばです。アトピーでは汗のアレルギーがあると言われており、首のまわり、肘の前、膝の裏、手首、背中など汗のたまりやすい部位がアトピーの好発部位にもなっています。
 夏場にシャワー浴を励行したアトピーの子どもは一般のアトピーの子どもに比べて明らかに症状が軽いという報告があります。このように汗のスキンケアはアトピーの症状悪化を未然に防ぎますので心がけてみてください。但し、石けんでの洗いすぎ、タオルでのこすり過ぎは皮膚のバリアを壊してアトピーをかえって悪くしてしまいますのでご注意ください。
 夏場は日光に当たったり、いろいろな状況によってあせももよく見られます。あせもかアトピーの症状か区別のつかないときには早めに皮膚科専門医を受診されることをお勧めします。

2012/7/16


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