感動!!!ラグビー日本代表

ラグビー日本代表がワールドカップで南アフリカに勝利して歴史的快挙を成し遂げ、ニュースでひっきりなしに紹介されています。ニュースのダイジェストでも十分興奮しましたが、録画放送で終盤だけ、終了間際の逆転シーンを観戦して本当に本当に感動しました。ワールドカップ2回優勝の世界ランキング3位に勝ったことは、過去のラグビー日本代表の歩みを考えると泣けてきました。
30年くらい前になりますが、個人的には松尾、森選手を中心とした新日鉄釜石、林、大八木、平尾選手の同志社大学・神戸製鋼の試合のテレビ中継をいつも楽しみに観ていました。かつての国立競技場に新日鉄釜石対明治大学の日本選手権や花園ラグビー競技場に社会人選手権の新日鉄釜石の試合を観戦に行ったこともありました。山口監督、大八木、平尾選手らの伏見工業ラグビー部をモデルにした「スクール☆ウォーズ(山下真司、松村雄基ほか出演)」が放送されたり、早慶戦、早明戦などの対抗戦、同志社大学の大学選手権、東芝、三洋、神戸製鋼、トヨタ自動車などの社会人ラグビーの好カードの試合はラグビーシーズン中は地上波で毎週のように中継されたりしていて空前のラグビーブームとなっていました。早稲田大学の本城選手や平尾選手などの人気スター選手によって起こった国内のラグビー人気はその後も脈々と続いていました。Jリーグの登場、サッカー日本代表がワールドカップ出場を果たすまでは間違いなくラグビー人気はサッカーを凌駕していました。ところが1995年のラグビーワールドカップでニュージーランドに100点以上の大差で負けて予選リーグで大敗して以降一気にラグビー人気はしぼんでしまいました。地上波でのテレビ中継も激減してラグビーの試合を観る機会が少なくなるとともに個人的にもラグビーの試合を観る機会は自然となくなっていきました。
時は流れ、紆余曲折を経て今回の快挙、素直にすごいと思います。これを機会に以前のようなラグビー人気がジャパンラグビートップリーグを頂点に盛り上がることを期待しています。以前はスター選手のアイドル的な人気が先行して実力が少し伴わないところがありましたが、今回の実力は本物かと思います。主力メンバーに外国人が目立ちますが、試合でのひたむきな闘志あふれるプレイや日本代表になるまでのいきさつをみてみますと他の日本人選手と同様に心から応援したくなります。
まだ一試合終わっただけで、強豪国との対戦が続きます。相手国も以前と異なり全力で立ち向かってくることが予想されます。予選リーグ突破は何も保証されていません。地に足をつけて更なる活躍を期待しています。わが巨人ジャイアンツ、サッカーJ2愛媛FC、四国アイランドリーグplus愛媛マンダリンパイレーツもそれぞれが正念場を迎えていますが、ラグビー日本代表に刺激を受けて良い結果を出してくれることを切望しています。

2015/9/21

アトピー便り46:彷徨(さまよ)う患者さんへ(1)

患者さんの中には症状が良くならないためにいくつもの皮膚科を次々と受診される方がいらっしゃいますが、このような受診行動をwandering(ワンダリング)[日本語では彷徨うという意味]と呼びます。皮膚科ではアトピー性皮膚炎の患者さんで最も多く見られますが、その他の疾患でもしばしば見られます。完全に治したい、できるだけ早く治したいという患者さんのお気持ちはよくわかりますが、ワンダリングは患者さんにとって必ずしも効果的ではなく、どちらかと言えば不利益につながることが多いと思われます。
アトピー性皮膚炎でよく見られるワンダリングを繰り返している患者さんの訴えとしては、(いくつもの皮膚科に診てもらったけど) (1)どこも塗り薬を出すだけでよくならない。 (2)ステロイドの塗り薬は副作用がこわいので使いたくない。 (3)タクロリムス軟膏は塗った後痒くなるので使いたくない。 (4)検査をしてもらったことがないので根本から治したいから検査をして原因を見つけたい。 (5)説明をしてくれない(話を聞いてくれない)。 (6)(番外編)以前に診てもらっていた皮膚科の待ち時間が長いから薬だけ出して欲しい。 などが挙げられます。
そこで今回は (1)どこも塗り薬を出すだけでよくならない。 を検証してみましょう。アトピー性皮膚炎の治療の塗り薬はステロイド外用剤を中心に、一部タクロリムス軟膏を使います。ステロイド外用剤は強さが5段階に分かれていて、同じステロイド外用剤でも種類によって効果が違います。ステロイド外用剤の強さ、一回に塗る範囲・量、塗っていた期間、また、その時々で症状が軽かったり、重かったりしますので、いろいろな皮膚科で行なわれてきた治療を同じステロイド外用剤の治療と言ってその効果をひとくくりで評価することはできません。先ずはそれまで行なっていた外用治療の内容をきちんと整理して、できれば日記のように書き留めておくことが重要です。内容を書き留めておくと、皮膚の症状と併せて見れば治療が十分かどうかが分かります。多くの場合はステロイドを怖がりすぎて十分に治療ができていません。弱い薬や少ない量をダラダラ続けているか、少し良くなっただけで急に治療を止めてしまい症状が良くならずに悪くなっているケースがほとんどです。
正しくきちんとステロイド外用剤を続けて塗っていても良くならない場合には症状が悪くなる原因(ハウスダスト・ダニなどのアレルギー、ストレス、汗、乾燥、金属アレルギーなどのかぶれ、石けん・シャンプー・化粧品などの生活習慣に伴うトラブルなど)があってその対策ができていないか、細菌感染やウイルス感染などの合併症が見られているかのいずれかが考えられます。
アトピー性皮膚炎の治療で大事なことは治療のゴールを確認しておくことです。症状の軽い方は完治もしくはたまに付け薬を塗る程度で症状をコントロールすることが十分可能ですが、重症の方は短期間での治癒をめざすのではなく、治療を続けながら痒みなどで日常生活の質を下げることなく症状をコントロールしていくことが大事です。セカンドオピニオンや医者との相性などもあって医者を替えることは必ずしも悪いことではないと思います。「後医は名医」という言葉もあるように後から診る医者の方がいろいろ情報も多く有利な点も少なからずあります。しかし、ワンダリングを繰り返す患者さんは過去の治療や症状の推移、検査データなどを後医にきちんと伝えることがあまりないため後医は患者さんの正しい状況を把握できません。その結果前医よりも良い治療結果を残すことはなかなかできません。最終的には一人の主治医のもとでいろいろ相談しながら治療を続けていくことをお勧めします。

2015/9/18

アトピー便り45:外来便り(2015夏)

気温の低下とともに皮膚のトラブルも少なくなり、外来を受診される患者さんも落ち着いてきました。夏休み期間中は例年通り、あせも、手足口病やとびひなどこの時期特有の疾患が多く見られました。
アトピー性皮膚炎を含めてこの時期に症状の悪化する患者さんは汗の影響を受けていることが多く、金属アレルギーのある方は特に注意が必要です。毎年夏にだけ湿しんが出て、治療を繰り返している患者さんがいらっしゃいますが、そのうちの多くは金属アレルギーが疑われます。アクセサリーやベルトのバックル、ジーンズのボタンなどで赤くなったり、かゆくなったりしたことのある方はよりその可能性が高くなります。診断を確定するにはパッチテストが必要となりますが、数日間お風呂に入れませんので通常は冬場に行ないます。夏場に湿しんを繰り返す方で原因を特定されたい場合には冬場に金属アレルギーのパッチテストを行なうと原因が見つかるかもしれません。
以前にもお伝えしていますが、アレルギー検査につきましては症状の確認できる方で必要な検査は保険診療(3割負担)で行なっています。患者さんの自己申告だけで症状が確認できない場合および病気の診断、治療上アレルギー検査が必要でない場合には自費(全額患者さん負担)で検査を行なうことができます。

2015/9/1

アトピー便り44:アトピー情報

NHKEテレで7月13日月曜日、14日火曜日午後8時30分~45分「きょうの健康」で二夜にわたり「しっかり治そうアトピー性皮膚炎」のタイトルで東京逓信病院副院長江藤隆史先生がご出演されます。ご高名な先生で、個人的にも、おそらく多くの皮膚科専門医にとっても学会、講演会、論文、書籍などを通して多大な影響を受けている先生です。アトピー性皮膚炎の患者さん、ならびにご家族の方でお時間のある方はご視聴(あるいは録画)されることをお勧めします。

2015/7/7

やはりスポーツが気になります。

約一年更新しない間にいろいろなことがありました。メインテーマの一つ、スポーツ界でもたくさんありました。最近の話でもローカルに目をやれば、松山東高校の高校野球選抜出場、活躍は記憶に新しいところですが、夏の選手権大会も是非とも頑張ってもらいたいものです。サッカーJ2愛媛FCも中位で頑張っており、現時点で勝率5割をキープしています。更なる上位進出、あわよくばJ1昇格プレーオフの出場を願っています。ゴルフ松山英樹選手の海外ツアーでの安定した成績は特筆すべきですが、ロリー・マキロイやジョーダン・スピースなど、同世代の強者を破ってメジャーで優勝する日も近いのではないかと期待しています。
テニス錦織圭選手のグランドスラム優勝を願いつつ、女子サッカーなでしこJapanのさらなるワールドカップ上位進出を期待しながらもやはり気になるのはジャイアンツの体たらくです。交流戦が始まるまでは戦力が整わないなか横浜に次ぐ二位につけていて、今年も楽々優勝かと勘違いしていましたが、パリーグのチームに木端微塵にやっつけられて目が覚めました。セリーグの他のチームが弱かっただけだと。打てない、中継ぎ・抑えは打たれる、勝率は5割を切るわでがっかりの連続です。阪神、広島が調子を戻してきて、横浜も勢いを戻しつつあるなか、これから成績が上向く要因はなかなか見当たりませんが、日本一を信じて応援あるのみです。最後に男子サッカーハリルジャパンも期待しています。ワールドカップ予選の出足はつまづきましたが、これから十分挽回して本選出場、歴代最高の成績をあげてくれるものと思っています。

2015/6/25


外来診療の概要

  • 治療指針
  • 主な診療の現状
クリニック・ドクターについての情報はこちら