〇先だっていろいろなフルーツを食べると毎回調子が悪くなるということで女性の方が検査を希望されて受診されました。受診時もリンゴを食べた直後でぜん息の様な症状が見られおり、リンゴは当然検査しましたが、その他にもいろいろなフルーツのアレルギー症状や花粉症の症状も見られるとのことから、花粉食物アレルギー症候群を疑ってひと通り調べました。結果、豆乳アレルギーが見つかりました。豆乳を口にすることがないので、今まで症状が見られたことはありませんでしたが、豆乳アレルギーでは重篤な症状が見られることが比較的多く、注意が必要であることを説明しました。
〇通常のアレルギー診療では問診からアレルギーが疑われた場合にアレルギー検査を行ないますが、患者さんからの情報、自己申告に基づきますのですべてのケースでアレルギーが確認されるわけではありません。
〇今回の患者さんも、当初はアレルギー症状もはっきりせず、漠然とアレルギーが心配で検査をして欲しいということでしたので保険外での検査の説明をしていたところ、ぜん息の様な症状が見られたうえに話を改めて聞いてみますとアレルギーの可能性を疑わせる情報がいくつもありましたので保険診療でのアレルギー検査を行ない、花粉食物アレルギー症候群(豆乳アレルギー)の診断に至りました。
〇アレルギーの診断には問診(患者さんからの情報)、ならびに実際の症状の確認が大切であることを再認識しました。
2019/7/26
〇子どもの手足口病が松山市でも流行しているようで、当クリニックでも診る機会が増えています。その他ではりんご病、大人の水ぼうそうも見られました。これらのうち水ぼうそうを除いて治療法があるわけではありませんが、診断の見極め、生活上の注意事項がありますので、ご心配な方は医療機関を受診されることをお勧めします。アトピー性皮膚炎の患者さんでは乾燥症状が改善され、比較的落ち着く方と汗でかゆくなる方と両方いらっしゃいます。特に経過の長い方、症状の強い方は汗のケアをしながら、しっかりと治療を続けてください。夏の花粉症がある方はフルーツなどの食物アレルギーの症状が目立ちやすくなります。気になる方はアレルギー科を受診して、ご相談の上必要に応じて検査を受けてください。
2019/7/11
〇この時期になると水いぼの子どもの受診が増えてきますが、取るか取らないかいつも問題になります。取らなくても時間が経てば水いぼに対する免疫ができて必ず治りますが、治るまでには数が増えたり、大きくなったりして、周りの子どもにもうつしてしまいます。治療はピンセットでつまみ取りますが、当然痛いので子どもにとっては堪りません。そこで痛み止めのペンレステープ®を1時間貼ってから取ると痛みがなくなって子どもの負担はかなり軽くなります。尚、治療は1回で終わることはほとんどなく、多くは何回も治療を繰り返します。
〇自然に治るまでに半年かかるか、1年かかるか、もっとかかるかは個人差がありますし、プール禁止かどうかは幼稚園、保育園、スイミングスクールなど施設によって対応も異なります。水いぼの治療については以前から皮膚科でも小児科でも意見の分かれるところで対応は病院ごとで違います。水いぼの治療においては受診される病院にあらかじめ対応を問い合わせておくのがよいと思います。
〇当クリニックでは診察時に上記の内容を説明をして相談の上で治療方針を決めています。ただし、ペンレステープ貼付での治療を行なうのは、土曜日以外、診療終了時間より2時間前までに受診される方に限定させていただいておりますのでご了承ください。
2019/7/1
〇プロ野球交流戦ではジャイアンツは最終戦でホークスに敗れて優勝を逃し、コパアメリカではサッカー日本代表が予選リーグ最終戦で引き分けで決勝トーナメント進出ならず、なでしこジャパンは決勝トーナメント初戦敗退と惜しい出来事が続きました。体操の世界選手権の選考会では内村選手、白井選手、村上選手ら有力な選手が怪我や不調で代表に選ばれず、大坂なおみ選手は世界ランキング1位から陥落するなど、ここのところスポーツ界でも残念なことが続いています。サッカーJ2愛媛FCも独立リーグ愛媛マンダリンパイレーツも今期の成績は今一つです。一方で、久保建英選手のレアルマドリード入団や八村塁選手のNBAドラフト1巡目でのウィザーズ入団など歴史的快挙も続きました。メジャーリーグ大谷選手の活躍、大坂なおみ選手のウィンブルドン優勝、松山英樹選手の全英オープンゴルフ優勝ならびにジャイアンツのペナントレース・日本シリーズ優勝、愛媛FC、愛媛マンダリンパイレーツの今後の巻き返しを期待しています。
2019/6/26
◯当クリニックでは問診票に「予約制と受付順のいずれを希望されますか?」という項目を入れていますが、最近初診で受診される患者さんでは予約制を希望される方が多くなってきています。美容皮膚科を標榜しているところを中心に皮膚科では予約診療を行なっているクリニックが多くなってきていますので、その流れを反映しているのかもしれません。当クリニックは土曜日と繁忙期を除いてはのんびりと診察していることが多いので、これまでは受付順で診察を行なっていますし、実際に長く通院していただいている患者さんでも受付順であるからこそ時間の空いたときに来ていただいている方も多いのではないかと思います。
〇患者さんが多いときには予約の時間を守ることはできませんし、患者さんが少なくても新患の患者さんで時間がかかるときには時間が押してしまうこともあります。とは言うものの、予約制を希望される新患の患者さんにも引き続き受診していただきたいですし、長く通院していただいている患者さんにももちろん引き続き来ていただきたいですし、どうしたらいいのか悩ましいところです。
2019/6/25