〇約2年開店休業状態でしたが、久しぶりに投稿します。
〇最近YouTubeでいろいろな情報を視聴しますが、内容は社会情勢、経済関連、医療情報、スキンケア、インターネット通信関連、商品情報、お笑い関連など内容は何でもあり、多岐にわたります。その中でも特に個人的に大好きな野球に関しては、デーブ大久保さん、片岡篤史さん、石毛宏典さん、田尾安志さん、高木豊さんらのチャンネルが野球好きの方にはお勧めです。野球関連ではその他にも、清原和博さん、上原浩治さん、槙原寛己さん、里崎智也さんらのチャンネルもよく見ていますが、その他にもまだまだあります。いずれも頻回に更新されており、感心させられます。
〇戦術など試合分析、専門的・技術的な内容を深く掘り下げているもの、人間教育・哲学的な内容を含み非常に為になるもの、過去の面白エピソードを紹介していて面白いもの、企画ものなど、どれも楽しく視聴させていただいております。個人的にもいくつかチャンネル登録していますが、野球好きの自分にとっては期待外れのものはほとんどありません。どのチャンネルも変わらず面白いのですが、チャンネル登録者数にはかなり差が見られます。選手の現役時代の知名度のほか、YouTubeでは明るさを含むキャラクター、トーク力、企画の面白さなどが反映されているように感じます。開業医の身としてはいろいろ考えさせられる所です。
2021/4/6
〇あっという間に前回の更新から半年が過ぎてしまいましたが、依然コロナ禍で緊張感が続く毎日が続いています。季節の変わり目でアトピーの症状が悪化する患者さんも少し目立ってきました。きちんと定期的に塗り薬をつけている方はあまり変わりありませんが、症状がいったん良くなって塗り薬がなくなってからは保湿剤だけで様子を見ていた方で多く見受けられます。症状のあまり強くないアトピー患者さんは肌がざらざらした乾燥肌程度と思われがちですが、実際には湿しんのことが多く、ステロイド外用剤、もしくはタクロリムス外用剤を正しく塗らなければなりません。この状態で保湿剤(多くはヒルドイド)のみの外用が続きますと、少しずつ症状が悪化してしまいます。一方で、魚鱗癬のあるアトピー患者さんではステロイド剤を外用しても症状があまり変わらないことがありますので注意が必要です。
〇ホームページをご覧になってから来院される患者さんが多いのか、新型コロナウイルスのPCR検査で保険診療と自費診療の違いが広く認識されるようになったせいか、アレルギー検査をする、しないで押し問答になる機会はほとんどなくなりました。引き続きアレルギー検査については必要な検査のみ保険で行ない、それ以外は自費で行なっていますが、季節柄スギ、ヒノキのアレルギーを確認する事例が多くなっています。他医で納豆アレルギーの診断を受けたサーファーの方がセカンドオピニオンで受診された以外には特別なアレルギーの事例は最近診察する機会はありませんでした。
2021/4/6
〇本日ホームページを一部変更しました。情報として古くなったお役立ち情報ファイル等を削除して、皮膚科外来受診の一般的な手引きとなるような内容を加えました。外来受診のサポート役としてお役立てください。
2021/2/24
1.症状を確認させてください。
皮膚科の診察は皮疹を診て、(必要に応じて)触れて診断します。そのため皮疹を確認しないで(見ないで)治療することはできません。服で隠れた部位の皮疹はその都度露出し診せていただきますようお願いします。皮疹が広範囲に及ぶとき、全身への拡がりを確認する必要がある場合には全身の皮膚を観察しなければなりません。顔の皮疹は化粧をされていると症状の確認ができませんので診察の際にはお化粧を落として受診されるようお願いします。また、じんましんでは症状が出たり、引いたりしますので診察時には皮疹が出ていない場合もあります。皮疹を写真に撮って診察時にご提示いただきますと大変役に立ちます。また、かかりつけの皮膚科にいろいろな事情で行けない時に「お薬だけください」と言って受診される方がいらっしゃいますが、ドラッグストアとは違って無診察で治療を行なう(処方する)ことはできませんのでご理解いただきますようよろしくお願いします。
2.受診までの情報提供をお願いします。
過去に治療歴、検査歴のある方はお薬手帳および検査データのご持参をお願いします。「後医は名医」という言葉もあるように情報が多いほど適切な診断・治療につながります。過去の治療(経過)や検査を伏せて受診されますと正しい診断・治療が難しくなり、 場合によっては誤診にもつながります。久しぶりに再診される時その間に他医を受診されている場合でも、また市販のお薬を使っている場合でも、状況、内容に関わらずお気遣いなくすべての情報をお伝えください(問診票にご記入ください)。
3.気になることはご遠慮なくお申し出ください。
病状や治療の説明は疾患によって初診時に丁寧に説明したり、再診を繰り返して見極めながらその都度説明したりします。同じ患者さんでも初診か再診か、治療前か治療後か、経過の具合によって、同じ疾患でも患者さんによって、その都度説明する内容や治療は異なります。また再診時に経過が良好なもの、過去に見られた症状が同じように現れている場合、過去に一度丁寧に説明したことがある場合には短時間で診察(説明)が終わることもあります。そのため患者さんによっては説明が足りないとか、疑問が十分に解決されていないと思われるケースも出てきます。そのような場合にはいつでもご遠慮なくお申し出ください。改めて説明させていただきます。
4.治療経過が良くないとき:早めの再診のお願い
こちらの説明と経過が異なる場合、症状が悪化している場合、どうなっているのかよく分からない場合にはお早目に再診してください。しばらく経ってから前の治療で良くならなかったと言って再診される方がいらっしゃいます。ほとんどの場合、治療がきちんとされていたのかどうか、一度治っていたのかどうか、その間に他医を受診されていたのかどうか、きちんとお伝えいただくことはありません。誤診している場合、治療の副作用の場合、治療が不十分な場合、途中経過の(実際には軽快している)場合など様々な状況が考えられます。特に悪化している場合にはそのまま治療を続けるとさらに悪化してしまう可能性がありますし、実際に再診されて、特に問題なくても全然構いませんのでご心配な場合にはためらわず受診してください。
尚、どうしても心配で他医を受診される場合にはこちらの治療内容と経過をきちんとお伝えください。
5.逆インフォームドコンセントのお願い
再診時に症状が多少なりとも良くなっているのにもかかわらず、患者さんから「変わらない」とか、「悪くなっている」とか言われることがあります。患者さんは治療で速やかに元の皮膚の状態に治ることをイメージされていますので、このようなギャップは治療の途中経過ではしばしば見られます。また、初診時にいきなり「この薬をください」とか、再診時に唐突に「(こちらが処方したことのない)この薬に替えてください」とか言われることがあります。明らかにその薬が効果のある場合はそちらを処方したり、そちらに変更したりしますが、なかには明らかに効能が適切でない薬であったり、こちらの処方した薬の方が効果的と思われる場合があります。それとよくあるのは、「(前の皮膚科でもらっていた)保湿剤だけ出してください」と言われるケースです。このような場合乾燥症状が確認できれば保湿剤を処方しますが、湿しんであれば(保湿剤ではなく)ステロイド外用剤が必要となりますし、乾燥症状がなければ保湿剤は必要ありません。ちなみに初診時から保湿剤だけを処方し続けることは通常はありません。保険診療は疾患の治療ですので、スキンケアのみであれば保険の対象にはなりませんのでご留意ください。いずれにせよ、これらのすべてのケースにあてはまりますが、こちらが納得(確認)すれば、ご要望通りに治療を行なったり、治療を変えたりさせていただきます。しかし、納得(確認)できない場合にはこちらが提案させていただく治療を行なっていただきますようお願いします。それでも患者さんご自身が「どうしても納得がいかない」という場合にはセカンドオピニオンで他医を受診されるか、以前に処方してもらった皮膚科で再度治療を続けられることをお勧めします。
当クリニックは治療指針でも触れましたように、アレルギー科を標榜していることからアトピー性皮膚炎の患者さん、アレルギー検査(血液検査・パッチテスト)を希望される方が数多く受診されます。具体的な診療状況につきましては下記の通りですのでご参照ください。
アトピー性皮膚炎では保湿剤を中心とした(弱いステロイドの)治療で軽快する軽症例が小児期には多いものの、アレルギー素因がある場合、治療が不十分な場合、重症の場合には症状を改善させるために適切な治療の継続、反復、悪化因子の検索・除去が必要となります。原則としてアトピー性皮膚炎診療ガイドラインに準拠した標準治療を遂行しています。
アレルギー診療では検査をやみくもに行なっても原因にたどり着くことはほとんどありません。(口腔アレルギー症候群、花粉-食物アレルギー症候群、小麦依存性運動誘発アナフィラキシー、ラテックスアレルギーなどに関連して)頻度の高いアレルゲン、特徴的な症状がいくつかありますので、先ずはそこからチェックします。患者さんからの情報(詳細な問診)が原因検索には最も役立ちます。
A.アトピー性皮膚炎の治療
1.病状の把握
皮疹の正しい評価を行ないます。特に皮膚の乾燥と湿しん病変を正しく見極めて適切な治療につなげます。
2.適切な外用療法の指導(保湿剤を含めて)
外用剤の使用量が足りないために症状が改善しないことが多いため、FTU(フィンガーチップユニット)を用いて実際の外用剤の使用量のチェックと外用の指導を適宜行ないます。
3.悪化因子の検索
a.詳細な問診による生活習慣上の悪化因子の検索
石けん、シャンプー、洗剤、衣類、汗、ストレス、ひっかき癖など生活習慣が悪化因子になることがあるため症状の改善が見られない例では詳しく問診します。
b.血液検査
必要に応じて乳幼児期の食物アレルギーの確認、成人重症例では悪化因子の検索目的などで行ないます。重症例、治療が不十分な例ではTARCを指標として測定します。
尚、近年乳幼児期の食物アレルギーはアトピー性皮膚炎の原因ではなく、アトピー性皮膚炎がきっかけで起こるのではないかと考えられています。
c.パッチテスト
金属アレルギーの合併も多く、シャンプーかぶれなどもよく見られるため必要に応じて適宜検査を行ないます。
B.接触皮膚炎(かぶれ)の原因検索
症状・経過と問診から原因を推測します。原因が推測される場合には除去もしくは(必要に応じて)原因(試薬)を用いてのパッチテストを行ないます。原因の見当がつかない場合にはスタンダードシリーズのパッチテストを行ないます。
C.アレルギー診療(特に血液検査)について
保険診療では(問診・診察で)アレルギー検査が必要と思われるケースに限定して実施します。また、アレルギーに関してご質問がありましたら何でもお答えしていますのでご遠慮なくご相談ください。
概要につきましては下記をご参照ください。
〇アレルギーを疑わせる症状の有無の確認
a.アレルギーを疑わせる症状あり
詳細な問診から必要な検査を実施します。スクリーニングとして多項目の検査を希望される場合には自費にて実施することができます。
尚、症状を診察時もしくはご持参の写真で確認します。食物依存性運動誘発アナフィラキシー、口腔アレルギー症候群、花粉-食物アレルギー症候群などでは詳細な問診と血液検査から診断(原因)を確定(特定)できます。
b.アレルギーを疑わせる症状なし
患者さんが検査を希望される場合には自費で検査をすることができます(保険では不可)。
診察時に(アレルギーを疑わせる)症状が確認できない場合には保険診療で検査は行なえません(自己申告のみでは不可)。じんましんでは、症状確認のためにスマホで写真を撮って持参していただいても構いません。
尚、保険診療で検査を行なえない場合にはアレルギーの可能性が低い理由をその都度ご説明しています。
テレビの情報バラエティーを見て、アレルギーが心配で調べてほしいと言って受診される方がいらっしゃいますが、アレルギーを疑わせる症状の確認ができませんと検診扱いとなり保険外(10割負担)となります。
皮膚科の医療費としては高額(※参照)になりますのでご留意ください。
※39項目のアレルギーを調べるViewアレルギー39にかかる費用は18970円です。内訳は、初診料2880円、採血料350円、判断料1440円、Viewアレルギー39検査料14300円となっています。
また、患者さんが1項目~13項目まで選んで調べることもできます(費用は5770円(1項目)~18970円(13項目))。(2021.2月現在)
当クリニックでの検査料金は診療報酬改定ごとに変わります。また、保険外診療につきましては病院ごとで料金設定が異なりますのであらかじめご了解ください。
尚、アトピー性皮膚炎、じんましん、かぶれ、食物アレルギー、金属アレルギー、アレルギー検査・パッチテスト希望 のいずれかで受診される方にはそれぞれ問診票を別途ご用意していますので、ご来院の際には窓口にてお申し出ください。