皮膚の乾燥とともにアトピーの症状が悪化する方が目立つようになってきました。乾燥に対するスキンケアと症状がひどくならないうちに早めの治療を心がけてください。
アトピー性皮膚炎の診断について、多くの患者さんならびに親御さんは血液検査で行われるものと思っています。実際に重症のアトピーの方を含め多くの例でアレルギー検査が陽性になります。ところが、アトピー性皮膚炎の診断は、乾燥症状をベースに長期にわたりかゆみの強い湿しんが季節的な変動を繰り返しながら見られるという皮膚症状から行われます。アレルギー検査はアトピーの診断の参考材料であって、決め手にはなりません。
石けん、シャンプーならびに入浴時のタオルでのこすりすぎ、衣類、洗剤などの生活習慣因子、汗や乾燥、ストレス、引っかきぐせ、皮膚に常在する細菌やウイルス、これに加えて様々なアレルギーなど、数多くのことが原因でアトピーの症状は悪くなります。つまり、アレルギー検査はアトピーの悪化因子の一部を見ているのにすぎません。
アレルギー検査は主治医とよく相談して、必要に応じて行い有効に活用しましょう。
2009/10/25