アトピー便り

アトピー便り127:治療の継続を

この冬いろいろな感染症が流行していて皮膚疾患の治療は後回しにされがちですが、アトピー性皮膚炎など経過が長かったり、繰り返し起こる皮膚病では治療を急に止めると一気に悪くなることがありますのでご注意ください。少なくとも感染症の症状が落ち着いてからは速やかに皮膚病の治療を続けてください。
アトピー性皮膚炎の悪化、ご年配の方の皮膚の乾燥・かゆみ、寒冷、寒暖差によるしもやけなどこの時期に多く見られる皮膚症状もありますが、一年を通して比較的新患患者さんの少ない時期です。患者さんが多い時にはどうしても診察時間が短くなりがちですので、診察時にいろいろお話をされたい(ご質問をされたい)方はこの時期に受診されることをお勧めします。直接診察の内容と関係ないことでも、皮膚、アレルギーに関することであればご遠慮なくおたずね下さい。尚、リクエストの多いアレルギー検査や保湿剤の処方につきましては保険診療のしばりがありますので、患者さんによって対応が異なります。主治医が必要と考える検査や処方は保険診療で行なうことができますので一度ご相談ください。

(蛇足)以前に受診されていた他の皮膚科で大量の保湿剤を処方されていた方が、初診でいきなり大量の保湿剤を希望されることがあります。また、問答無用で一方的に「保湿剤を出して」と言われて、「出せない」で終わってしまうこともたまにあります。当クリニックでは初診時に治療歴を含めた症状の経過、現在の皮疹の状態が把握できて、必要と認められれば引き続き保湿剤を適量処方します。尚、当クリニックは院内処方のためⅠ回に処方する上限量は限られていますのでご了解ください。また、初診時に皮疹がほとんど見られない場合にスキンケアとして保湿剤だけを処方することは保険診療上できませんので、前医で引き続き処方をしてもらうか、症状がみられる時に受診していただければと思います。

2025/2/2


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