アトピー便り

アトピー便り117:外来で困った話

アトピー性皮膚炎の患者さんは比較的症状の落ち着いている方が多いようですが、スギ花粉による皮膚のトラブルは依然として見受けられますのでご注意ください。尚、スギ花粉症を自覚されていて、リンゴやモモを食べたときにのどがイガイガする方はハンノキによる花粉症の可能性がありますので、一度アレルギー専門医にご相談されることをお勧めします。

ドリフターズのもしもシリーズではありませんが、最近遭遇した患者さんについてです。全くの初診でじんましんの飲み薬を出して欲しいとのことで来院されましたが、診察時に皮疹は出ておらず、出ているときの写真もありません。こちらで皮疹を確認できませんでしたので、当初は以前かかっていた皮膚科に行くように伝えて処方を断りました。それでも納得されないので、2週間分を処方して、間で皮疹が確認できれば1か月分の処方をする旨伝えたところ、切れ気味に前の皮膚科では薬を一月分もらっていたので処方してくれと言って聞く耳を持たず後に引きません。以前にお薬をもらっていた皮膚科は引っ越して遠くになってしまい(こちらもそんなに近くはないのに・・・)、近くの皮膚科は予約がとれないとのことでした(人気の皮膚科としても何日にも渡って予約がとれないってあるのだろうか?!)。お薬手帳も持ってきておらず、詳細は不明でしたが、(同じ効能の薬が市販薬にもあるような薬で)いろいろな意味で危険性はありませんでしたので一応リクエストのあった内服薬を一月分処方しました。処方は今回限りで、次回以降は皮疹の確認をしない限りこちらでは出せないので、以前かかっていた皮膚科か、近くの皮膚科を受診して改めて処方してもらうように念を押しました。理不尽の極みといった感じで、本当に後味が悪く困惑しました。

2024/4/6


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