〇先だって診察時間の終了近くに初診でアトピー性皮膚炎の症状の目立つ方が来院されました。1週間分の外用剤と内服薬を2週間分処方しました。その1か月後にお昼休み間近に再診されて、「外用剤は残っているので内服薬だけ欲しい」と言われました。一応内服薬を2週間分追加処方しましたが、外用もきちんとできていないし、皮疹もあまり良くなっていなくてとても複雑な気持ちでした。このようなケースは特にアトピー性皮膚炎の患者さんあるあるで、いつも診察時間の終了間際に来院されて、診察に来られる(治したい)というよりはお薬だけもらえればいいといった感じです。皮疹を診てもらおうという雰囲気は感じられず、病状、経過を説明してくれるわけでもありません。多くは一度限りの受診で終わりますが、今回のように仮に再診されても症状が良くなっていることはほとんどありません。患者さんに受診していただけるというのはありがたいのですが、毎回時間間際に来られますので十分に時間をとって診察、説明はできませんし、基本的にこちらの説明、指示通りにしようという意思も見受けられません。そのためお話も説教じみたり、こちらの口調も強くなったり、一方的に大雑把に話すだけになったりします。従って段々と再診されなくなる方も多いのですが、再診される場合は忘れた頃にまた同じように時間間際に来院されます。その背景を想像してみますと、普段はかかりつけの皮膚科があって説明も処方もしてもらっていて、そこがお休みや大変混み合っている時にこちらに来られているのではないでしょうか。見立て通りであれば、その旨を診察時に直接伝えていただければと思います。そうすれば患者さんに嫌な思いをさせることなく、(ご要望通りにはならないかもしれませんが)次にかかりつけ医を受診するまでのつなぎ分を処方することができます。こちらもその時は少しはショックを受けるかもしれません(顔に出るかもしれません)が、セカンドチョイスという位置づけで来ていただけるのはうれしく思います。一方で、これに当てはまらないにもかかわらずきちんと説明をしてもらえなかった、良くならないので不満足という患者さんは改めて終了時間の間際以外の時間に余裕を持ってご来院いただければと思います。ご要望にお応えしてきちんと診察、説明をさせていただきます。尚、診察を受けられる時間が限られている方はアトピー性皮膚炎の再診患者さんにつきましては当クリニックでは時間予約を受け付けています(土曜日を除く)ので受付でお申し出いただくか、もしくは夜間診療ならびに土曜日午後、日曜診療をしている皮膚科を受診されることをお勧めします。
2023/4/6