気温が低くなり空気の乾燥とともにアトピーの悪化する方が目立つようになりました。症状がいったんひどくなりますと治療に時間がかかるようになります。症状の軽いうち、乾燥が目立つ程度のときに早めに保湿によるスキンケアをしっかりと行なって症状の悪化を未然に防ぎましょう。
乳幼児のアトピーでは食べこぼしの食物が顔の皮膚を通してアレルギーを引き起こすことが多いことがわかってきています。乳幼児においてもスキンケアをしっかり行なうことが症状の重症化やアレルギーの発症を防ぐことにつながります。最近マスコミを賑わせています旧茶のしずく石けんによるアレルギー症状も、皮膚を通して小麦成分によるアレルギーが引き起こされています。スキンケアを行なって皮膚のバリアを保つことでアレルゲンの滲入を防ぎ、皮膚のアレルギーを予防することにつながります。「たかがスキンケア、されどスキンケア」、保湿のスキンケアはご年配の方の皮膚の乾燥を防ぐだけではなく、アトピー性皮膚炎の患者さんにとっても治療の一環として不可欠といえます。
2011/11/23