気まぐれ随想録

説明責任って?

 民主党の代表選挙も候補者同士の政策論争が盛んになり、以前よりは興味深くなってきました。ついこの間まではお互いが足の引っぱり合いで特に菅首相は小沢氏の「政治と金」の問題をとりあげ、マスコミはこぞって小沢氏は何も説明責任を果たしていないと批判していました。ところで、説明責任を果たすとはどういうことなのでしょうか?検察の判断はクロに近いように思われるが、完全に証明するものはなく灰色もしくはシロとして不問に付すということだったのではないでしょうか?完全にシロでない限りきちんとシロであることを説明することは不可能かと思います。小沢氏の立場で説明責任を果たすということは、言いかえればクロであることイコール罪を認める、ひいては現職を辞するということかと思います。民主党の代表、首相にこれからなろうかという人がそうすることは普通に考えてあり得ないことです。検察審査会のあり方を含めて、最近のマスコミは正義感をひけらかして理屈に反することを平然と主張しすぎているように感じるのは私だけでしょうか?

2010/9/11

サッカーワールドカップを終えて

 夜中の3時30分から観戦した日本対デンマーク戦と決勝のスペイン対オランダ戦は共に目覚まし時計で頑張って起きた甲斐のある試合で十分堪能しました。日本戦は先ず勝ったことに満足し、最後までパスサッカーを貫き通したスペインのスタイルには感銘を受けました。
 中村俊輔選手が活躍できなかったことだけは残念でしたが、大会直前の短期間で中村選手を中心としたチームから本田選手中心のチームに切り替わったため仕方ありません。今回の戦い方では中村選手と本田選手の共存は難しかったようですが、今後スペインのようなサッカーを目指すなら中村選手のような技術と経験・実績に優れたプレーヤーは不可欠です。
 ところで、マスコミの日本代表と岡田監督に対する扱いの豹変ぶりにはあきれています。実力が上の相手が集中して試合に臨めば勝つことは困難で、負けることは大したことではありません。強豪のチームと事前に数多く試合をしていろいろ準備ができたことが今回の成果につながったものと思われます。マスコミは試合結果だけに反応しすぎているように思われます。今大会のフランスの例を見るまでもなく、戦う姿勢やチームワークがなければ強いチームですら良い成績をあげることはできません。実際に今回の日本代表も諸般の事情によって結果的にチームが一丸となって最後まで戦い抜いたことが大幅なチーム力アップにつながりました。

2010/7/14

頑張れ!高橋

 男子フィギュアスケートの高橋大輔選手、バンクーバー五輪では4回転ジャンプにこだわり、転倒から立ち直っての銀メダル、トリノ世界選手権では4回転ジャンプを見事に成功させての金メダル、誠にあっばれです。
 もう一人今年大いに期待する高橋がいます。巨人の高橋由伸選手です。昨年は怪我に泣き、一打席のみの出場に終わり、選手生命をかけて手術に踏み切りました。今季オープン戦は好調で、開幕戦でも好スタートを切り、一年を通しての活躍を期待しています。二枚目の垢ぬけた風貌からは想像のできないハッスルプレイ、好投手からもたびたび勝負を決する一発を放ち、個人的に大好きな選手です。天才、無冠の帝王などと言われ続けていましたが、2007年にはあと一歩のところでホームラン王のタイトルを逃しました。今年は怪我からの復活に止まらず、タイトルを獲って、記憶のみならず、記録にも残る選手になって欲しいものです。

2010/3/29

優先順位

 先だってボクシング世紀の一戦内藤対亀田戦がありました。結果は亀田選手の完勝で実力差を見せつけた試合でしたが、内藤選手は自分から攻撃を仕掛ける戦法に終始していました。もしも勝負にこだわって亀田選手と同じような戦い方をしていたならば少し違った結果になっていたかもしれません。亀田選手は一貫して勝利にこだわっていましたが、内藤選手にとっての優先順位はチャンピオンらしく戦う事のほうが上であったように感じました。
 ちょうど今回のボクシングタイトルマッチの放送はわが故郷松山とゆかりのあるNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の初回放送と重なってしまいました。スポーツ好きの自分としてはいつもならボクシングをリアルタイムで見るのですが、今回に限っては「坂の上の雲」の方が優先順位が上で、ボクシングはビデオ録画で見ました。
 行政刷新会議の事業仕分けでは医療分野に関してもいろいろ対象として取り上げられました。財務省の動きは相も変わらず医療費削減の一点張りで小泉政権時代からの違いが感じられませんが、長妻厚生労働大臣の言動からは医療崩壊の立て直しを最優先にしているのがうかがえます。医療分野においても民主党政権には政権交代の大義、優先順位の変更を期待したいものです。

2009/12/4

祝巨人日本一

 昨日原ジャイアンツが日本ハムを4勝2敗で破りめでたく日本一になりました。ジャイアンツファンとしてはリーグ制覇をしながらプレイオフで敗れたり、先に王手をかけながら逆転されたりと悔しい思いをしてきたので選手同様喜びもひとしおです。
 特に第5戦の逆転サヨナラ劇は数多くの野球の試合を見てきた中でもベスト5に入る印象に残る好ゲームでした。
 日本シリーズのMVPは阿部捕手でしたが、そのほかにもペナントレースを通しては小笠原選手、ラミレス選手、ゴンザレス選手など数多くの選手が主役級の活躍をしましたが、亀井選手、松本選手、坂本選手もこの1年で大きく成長しましたし、抑えの越智、山口、豊田、クルーン各投手も役割分担を確実にこなし、谷選手、古城選手、大道選手、今年で引退する木村選手などもいぶし銀として活躍を続けて、本当に素晴らしいチームになりました(このほかにも活躍した選手 (グライシンガー、高橋尚成投手など)は数多くいますが・・・)。何年か前までは走れない、守れない長距離砲を何人もそろえて野球盤のようにシングルヒット3本で得点ができないといった笑うに笑えない場面を少なからず目にしてきましたので隔世の感があります。
 2学年しか違わない原監督がWBC制覇に引き続き日本一に輝いたことは、同年代の者としてはとても刺激になりました。このような理想に近いチームを作り上げた原監督は東海大相模時代のイケメン、ジャイアンツの若大将の印象とは異なり、一年を通した戦略、試合での采配、選手の掌握術などからは上司の理想像としていろいろ学ぶべきものがありました。

2009/11/8


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