アトピー便り

アトピー便り33:お久しぶりです

 ホームページの更新も久しく行なっておりませんでしたが、間があけばあくほど更新しにくくなるものです。更新していた内容も実際は繰り返しが多く、斬新な情報を絶えずご提供してきたわけではありません。間があくと今度更新する時には素晴らしい内容のものを是非ともご紹介したいとハードルが高くなってしまい、ますますご無沙汰になってしまいました。理想と現実は異なりますので、これからは内容や繰り返しかどうかにこだわることなく、気楽にやっていこうと思っています。
 ふと考えてみると、この現状はアトピー患者さんの診察にもそっくりあてはまるのではないでしょうか。毎回お薬をもらうだけで良くなっているのかどうかも分からない状況が続くと、受診しても意味がないと診察から遠ざかってしまい、症状が少しずつ悪くなったときに前の診察から間があきすぎているとなかなか受診しにくくなるのではないでしょうか。
 同じ状況を医師サイドから見てみますと、初診の時や症状に変化があるときには詳しい説明をしますし、必要に応じて検査をすることもありますが、ひとたび症状が落ち着くと症状の確認程度で処方の繰り返しになっていることもめずらしくありません。ただ、この確認が大事で、何も問題がないこと、症状が落ち着いていることを確認しながら、ひとたび何か変化があればすぐに対応していきます。
 患者さんが先のようになってしまうのには医師の方にも問題があり、診察の時に主治医がきちんと診ているという安心感を患者さんに与えることができていないわけです。このことをしっかり肝に銘じてアトピー患者さんの診療にあたりたいと思っていますので、お久しぶりの患者さんもお気軽に受診していただければ幸いです。

2013/3/1

アトピー便り32:季節の変わり目にご注意を

 久しく落ちついていたアトピー患者さんの受診が増えてくる時期になりました。アトピーは元々汗で症状が悪化する場合と乾燥でひどくなる場合がありますが、秋口は汗をかく機会も減り、皮膚のトラブルを含めてアトピー患者さんも少ない時期のひとつと思われがちです。この時期にアトピーが悪化する理由としては皮膚が乾燥しやすい時期に移っていくことと、昼夜の寒暖差のために少し厚着になったときに日中体を動かして汗をかいてかゆくなってしまうことなどが考えられます。季節の変わり目はスキンケアを変えたり、症状に合わせて治療を変えたりしなければなりません。症状がひどくならないように早めにかかりつけの皮膚科医にご相談ください。

2012/10/7

アトピー便り31:Yahoo!にて

 今日のYahoo!のトップページのトピックスの項目に「アトピー、心のケアも大切」というタイトルで産経新聞の記事が掲載されていました。非常に多くの人の目につくところでアトピー性皮膚炎についての正しい情報が流れることは大変喜ばしいことです。コンパクトながら充実した内容でした。とても参考になりました。

2012/9/12

アトピー便り30:正しい情報を

 アトピーに関する家庭医学の新刊本を本屋さんで目にする機会が以前よりずっと減ってきているように思います。アトピーの治療に関しては日本皮膚科学会でガイドラインもできて、標準治療が広く行きわたるようになり治療現場での混乱が少なくなってきたためかと思います。先日ある本屋さんの雑誌コーナーで、新聞の広告欄でもよく目にする健康情報雑誌がアトピー特集を行なっているのを立ち読みしました。その内容はあまりにも衝撃的なものでした。少なくとも10年以上時代をさかのぼったような内容で、ステロイドバッシング、脱ステロイド、最近はあまり目にすることのなくなった内容の記事でした。
 インターネットを含めてアトピーに関する情報は巷には氾濫しています。これらの情報から正しいものだけを整理していくのは大変かもしれませんが、医学的に正しいもの、アトピービジネスと関係のない情報を集めるように心がけてください。いろいろな情報で混乱されている方は九州大学医学部皮膚科学教室、日本アレルギー学会、日本アレルギー協会などのホームページのアトピー関連記事を一度ご覧になることをお勧めします。医者に対する不満から医療不信に陥っている方におかれましては、患者会(日本アレルギー友の会)のホームページを是非ご覧ください。

2012/8/21

アトピー便り29:結局同じ?!

 今から20年くらい前には食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎の治療において皮膚科では食事制限をしなくても自然に食物アレルギーは治るから皮膚の治療だけで良いといった考えが主流でしたが、小児科ではきちんと食事制限をする必要があるという考えが中心でした。
 時は流れて最近では皮膚科、小児科ともまずスキンケアを含めた皮膚の治療を行なって、十分な効果が得られない場合に必要に応じて最低限の食事制限を行なうというコンセンサスのもとで治療をしています。
 ところが、最近一部の小児科で行なわれている免疫療法は少しずつアレルギーの原因となる食物を食べさせて食物アレルギーを改善させるというやり方ですが、これはとりもなおさず昔の皮膚科のやり方を理論的に進めたものではないかと思います。食物アレルギーは軽症から重症に至るまで幅広く、実際の免疫療法は即時型の重症例が中心でアトピー性皮膚炎のみで対象となることはあまりありませんが少し感慨深く感じています。  

2012/7/25


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