アトピー便り

アトピー便り138:アトピーの悪化にご用心

インフルエンザは一時より減ってはいるものの依然として流行している(2025/12/25時点)ようですが、インフルエンザの流行期は皮膚科を受診される患者さんが少なくなる傾向があります。インフルエンザが治ってからは速やかにアトピー性皮膚炎をはじめとする様々な皮膚病の治療を行ないましょう。定期的に通院されているアトピー患者さんできちんと治療をされている場合は症状は比較的落ち着いていますが、症状のコントロールが不十分なケースの多くは外用剤の使用量、使用期間ともに不十分で、治療の仕方がモグラたたきのような感じになっています。症状の軽いアトピー患者さんはモグラたたきのやり方でも問題ありませんが、症状がひどい時や急激に悪化している時にはしっかりとした治療を継続して一旦湿疹が無い状態(近く)にまで持って行く必要があります。治療を徹底しても症状が良くならない時には悪化因子の検索(詳細な問診、血液検査など)が必要になりますし、良くなってからも皮疹にあわせて治療を変えていきながら保湿剤を併用していく必要があります。

(余談)昨年末に突然R社からダイレクトメールが届きました。内容は検索時における”情報の改善”の案内と銘打ってあり、Googleマップの口コミでの当クリニックの低評価の数々を資料として添えてありました(敢えて見ていません)。その中に一言赤ペンで「口コミを消すことができます」と書いてありました。当クリニックがGoogle検索時にTOP3位以内で何回か連続して掲載されることで成功報酬が発生するとのことでした。これまでにも同じような案内は電話、ダイレクトメールで何度も受けていましたが、完全スルーしていました。実際のところこれらの案内を受けるよりも前からGoogleマップの口コミに関しては認識していました。当初は(かなり前になりますが)このような口コミにすべて目を通し、改善すべくGoogleマップの管理者登録のシステムを使って書き込みをされた方に返信させていただいた(全例相手方の反応なし)こともありましたし、Googleマップの運営サイトに照会をしたこともあります。こちらに非がある(思い当たる、もしくは誤解されている)ものもありましたが、理解しがたいもの、事実に反するもの、一方的な言い分も多く、中には悪意に満ちたものもありました。口コミの低評価が雪だるま式に増幅、増長するのはいろいろなSNSを見てもあるあるだと思いますが、実際に何か月か前には「Googleの口コミ通りにひどい」と診察時に面と向かって罵倒されたこともありました。当方は基本的にコミュニケーション能力が低いので、これだけで低評価は致し方ありません。また当クリニックは院内処方なので大量の処方をすることはありませんし、保険診療の原則からはずれたこと(特に検査)をすることもありません。手術などの外科対応や美容関連の治療はしていません。さらには理不尽な患者さんに対して融通が利かないところもありますので評価が低くなるのはなおさらです。しかし、Googleマップの口コミに関しては誹謗中傷があまりにも多くみられ、運営サイトの対応も公正さ、公平さが感じられませんでしたので、ある時からGoogleマップの口コミは一切目にしないようにしています。もちろん、これまでもこれからもこのような業者に口コミの削除を依頼することはありませんし、やらせの口コミを第三者に依頼することもありません。今回のようなことが不定期に何度も繰り返されており、しかも直近に起こったので正月早々とはいえ一度は触れておこうと思いました。余談が長くなってすみません。何卒ご容赦ください。

2026/1/1

アトピー便り137:お早めの治療を

秋を一気に飛び越えて急に寒くなりましたが、それに伴いしばらくの間落ち着いていたアトピーの症状が急激に悪化するケースが増えてきました。新型コロナウイルスの他、特にインフルエンザが急増し、学級閉鎖もみられています。感染症の症状が落ち着けばアトピーなど皮膚疾患の治療を速やかに行なうようにしてください。特にアトピーでは症状がひどくなってしまいますと短期間では良くならなくなりますので、乾燥がひどくなったくらいの少し悪くなりかけたときに早めに治療を始めましょう。保湿剤の外用だけでは乾燥肌(と思われる)症状が改善しないケースは特にご注意ください。ここのところの季節外れの気温上昇、黄砂飛来などもアトピーが悪化するきっかけになりますので重ねてご注意ください。
皮膚が乾燥する時期になり始めの頃は特にアトピー患者さんで半年ぶり~数年ぶりに受診される方が目立つようになります。①単純に症状が落ち着いていたケース、②症状は改善しないもののほったらかしにしていたケース、③他医を受診していて諸般の事情でたまたま受診されたケースなどいくつかのケースが考えられますが、こちらのコミュニケーション能力の不足もあってなかなか詮索できませんのできちんと把握できずに終わってしまうことが多々あるかもしれません。患者さんから詳細について説明がなければ、特に小児のアトピーでは季節的に再発を繰り返す軽症例、自然に治まっていくケースが多いこともあり、通常は一番目のケースと見なして以前と同様の治療を淡々と続けています。二番目のケースと判断すれば、治療(経過)・悪化因子の再チェック、治療内容の変更、場合によっては精査や注射などの全身療法を目的に基幹病院への紹介が必要になることもあります。三番目のケースが明らかな場合基本的には主治医がこちらに変わることはありませんので、こちらからも現状を細かくお聞きすることはなく、次の主治医受診までのつなぎとして前回の当クリニック受診時と同じ薬を最低限の量だけ処方しています。尚、当クリニックを皮膚科、アレルギーの主治医としていただいている患者さん(ならびに転医の患者さん)におかれましては、診察時に忌憚なくそれまでの経過・状況、ご要望をお伝えいただければ齟齬の無い、より効果的な診療へとつながりますので是非とも宜しくお願いします。

2025/12/3

アトピー便り136:季節の変わり目にご注意を

一時よりは減ったりんご病ですが(松山市医師会週間疾患情報(10/30)参照)、先の運動会シーズンの前後では強い日射しを受けて四肢で皮疹の目立つケースが見受けられました。

ここのところようやく秋らしくなってきましたが、エアコンの要らない時期が一年を通して皮膚のトラブルが少ないように思われます。この時期皮膚科的にはアトピーを含めて症状の落ち着いているものが多く、目立った疾患はありません。とはいうものの直近では急激な気温の低下がみられていますので、皮膚の乾燥にともなうトラブル、老人性乾皮症、アトピー性皮膚炎の悪化などが今後急増してくるものと思われます。早めの保湿などのスキンケア、ステロイド外用剤の治療を心がけてください。またお湯を使う機会が増えてきますのでやけどにもご注意ください。やけどの初期対応は先ずは冷やすことです。水道水、おしぼりなどで患部を30分以上冷やしてください。その後お近くの皮膚科を受診してください。尚、広範囲のもの、お湯以外での高温のものによるひどいやけどは救急対応が必要になることが多いのでお気をつけください。

2025/11/4

アトピー便り135:イネ科のアレルギーにもご注意を

当クリニックでりんご病の患者さんを診察する機会はここのところほとんど無くなってきましたが、松山市医師会週間疾患情報(9月25日時点)でも一時に比べれば減少傾向にあるようです。

つい先だって両まぶたの皮膚トラブルの患者さんを診察する機会がありました。化粧品のかぶれ、目薬のかぶれなどの可能性を説明させていただいて診察も終わりに近づいた頃、患者さんの方から1年前のアレルギー検査の結果を供覧していただきました。イネ科の花粉にアレルギーを示しており(雑草のアレルギーはなし)、今回の症状もイネ科の花粉症に伴うものか、小麦関連食品を食べた影響か、これらの可能性を強く示唆するもので急遽診断を変えました。この時期はこれからは雑草の花粉症が本格化する時期ではありますが、夏・秋の季節にまぶたの皮膚症状をみた場合にはイネ科花粉症と関連した小麦アレルギーを念頭に置かなければならないと再認識させられました。

(余談)アトピー性皮膚炎の患者さんを注射製剤で治療するために基幹病院に何人か紹介していました(過去のアトピー便りでもご紹介)が、そのうちのおひとりの知り合いの方にたまたまこちらを受診していただいた際に、アトピーの症状が良くなって本人が喜んでいる旨をお伝えくださいました。通常ではアトピー患者さんは紹介先の病院で治療を続けられるため、こちらには治療経過が伝わってこないのですが、今回は幸いにも知ることができました。結果も良かったようですので、これからも機会(患者さんのご要望)があれば紹介を続けていきたいと思います。

2025/10/1

アトピー便り134:いろいろな感染症にご注意を

お盆休み明けにはラッシュガードを着用した海水浴皮膚炎の患者さんが数人続きましたので、久しぶりに夏らしい季節感を感じましたが、全体的には夏らしい新患の患者さんは例年ほど目立ちませんでした。やはり猛暑、酷暑が続いていますのでアウトドアの機会が減っているのかもしれません。いつもなら外に出る機会があれば、汗をかいて症状が悪化するアトピー患者さんが多くみられますが、今年はあまりみられませんでした。
先日水ぼうそうっぽい手足口病が疑われる子どもさんを診察する機会がありました。松山市医師会の週間疾患情報(8/28時点)によれば、相変わらずりんご病は多く(なおも増加中)、ヘルパンギーナもりんご病ほどではありませんが多く見られていますので、手足口病の報告も少しずつ増えてきていることから要注意です。

(余談)新型コロナウイルス感染が急激に増えてきているようですが、一部の感染者には皮膚症状がみられることがあります。皮膚科で新型コロナウイルスの検査をすることは通常ではありませんので、皮膚科を受診されている患者さんの中には見落とされているケースが少なからずあるかもしれません。

2025/9/2


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