〇アトピーについては、症状が落ち着いてきて急に塗り薬を止めたり、季節の変わり目でスキンケアなど普段の対応が上手にできなかったりしますと急激に悪化する可能性があります。最近は比較的症状の落ち着いた患者さんが多いですが、コロナがらみで治療を中断したり、ストレス、昼夜の寒暖差などによって症状が悪化する患者さんもぽつぽつみられますのでご注意ください。何年かぶりに受診いただく患者さんにつきましては、その間の治療経過を詳しくお伝えいただきますと治療の一助となります。特に症状がずっと良くなかった患者さんが突然来られなくなって、久しぶりに受診された場合には通常は他医を受診していたものと推察されますので、その際は経緯と今回の当医に対するご要望をお伝えいただければと思います。黙って受診されますと初診時のように一からお話することはありませんし、当方はコミュニケーション能力が高くないのでおそらく前回受診時と変わりなく残念な結果に終わってしまいますのでご高配いただければと思います。
〇アレルギーに関しては、この時期イネ科、雑草による眼囲の皮膚炎が見られることがあります。スギ、ヒノキの花粉症とは違って、草のそばを通った時にだけ症状が出ます。また、これらの花粉症がある場合、放置していますと花粉-食物アレルギー症候群に進行する場合がありますのでご留意ください。イネ科、雑草による花粉症が疑われる方は、お早目の検査、治療をお勧めします。先だってもIgE(RAST)小麦(花粉)が数名の患者さんで陽性でしたが、このようなケースでは食物のIgE(RAST)小麦では陰性でも食物アレルギーと関連がある場合がありますのでご注意ください。尚、この時期に症状がみられる(確認できる)方はアレルギー(血液)検査を保険診療で行なえます。
2022/9/30